看護師が求人情報誌を利用して転職先を探すメリット・デメリットを解説

看護師が転職する際、無料の求人情報誌を活用することができます。

求人情報誌で転職先を探すメリットとデメリットを知りたいな。

求人情報誌で転職先を探すのは、どんな看護師が向いてるんだろう。

街で手軽に入手できる求人情報誌には、どんな看護師求人が掲載されているのでしょうか。

私も手に取るまで、無料求人誌に看護師の求人があるなんて知りませんでした。

そこで今回は、看護師が求人情報誌を利用して転職先を探すメリット・デメリットを解説

本記事をご覧になると、以下のことが分かります。

本記事のポイント
  • 求人情報誌の概要
  • 看護師が求人情報誌を利用するメリット・デメリット
  • 求人情報誌を利用するのがおすすめの看護師
  • 求人情報誌の使い方

あなたが求人情報誌を利用して転職先を探すべきか判断できますよ。

専業主婦から、現在療養型病院の看護師をしている私が、実際の転職活動の経験をもとにお届けします。

私の職務経歴
  1. 日勤常勤で急性期病院の病棟に入職するも結婚・妊娠を機に退職
  2. 育児に専念後、日勤常勤で慢性期の介護病棟に配属
  3. 子どもの体調不良が重なり、現在は日勤のパートで勤務
私の看護師免許証です
タップできる目次

求人情報誌とはどんなもの?

駅やコンビニ、スーパーで見かける求人情報誌ってどんなものなのか、気になりますよね。
求人情報誌は街中で手軽に、無料で手に入れることができます。
この項目では、求人情報誌の基本情報や特徴をお伝えします。

街のコンビニやスーパーなどで無料で入手できる

求人情報誌の概要を以下にまとめています。

入手できる場所コンビニ、スーパー、駅、本屋、市役所などの公共施設
料金無料
情報更新頻度1週間毎に新しくなる
求人情報誌の種類タウンワーク、ジョブアイデム、DEMOなど
対象年齢10代から60代以降まで幅広い

看護師専門の無料求人情報誌はない

残念ながら看護師専門の求人情報誌はありません

しかし、例えば、求人情報誌「タウンワーク」の中には「医療・福祉」を特集したページがあります。
求人情報誌から看護師の求人を探す場合は、特集ページにまとめられているので、探しやすいでしょう。

医療・福祉の特集では、看護師だけでなく、介護士や保育士などの募集も掲載されています。
看護師の求人を探すのに一つずつ求人を確認しなければならないのが手間に感じるかもしれません。

もし看護師だけの求人情報を探したい場合は、転職サイトなどインターネットでの検索がおすすめです。

看護師が求人情報誌を利用するメリット

ここでは、看護師が求人情報誌を利用して転職先を探すメリットを解説します。
メリットは以下の4つです

  • 地域密着のクリニックや介護施設の求人を探しやすい
  • 他職種や違う業界の求人も垣間見える
  • オープニングスタッフやレアな求人があることも
  • 紙媒体なので情報をまとめて確認できる

地域密着のクリニックや介護施設の求人を探しやすい


求人情報誌は地域別に作られているため、設置場所に近い求人が多く掲載されています。
また、都心や幹線道路から離れたクリニックや介護施設などの求人が多いイメージです。

そして、規模が小さいクリニックや介護施設が多いですね。

そのような医療機関は地域密着が売りですから、地域限定の求人情報誌と相性が良いのです。
地域密着のクリニックや介護施設の求人を探しやすいのが、求人情報誌のメリットですね。

他職種や違う業界の求人も垣間見える

求人情報誌には、様々な職種、業界の求人が掲載されています。
例えば、コンビニスタッフや警備員、受付事務員など。

ですから、他にどんな職種の求人があるのか、また給与や待遇も気軽に垣間見ることができます。

そうするときっと気づくはずです。
スーパーのパートや軽作業アルバイトの求人と比べると、看護師の給料が高いことを。

でも夜勤をするしないでも結構ちがうんだけど。どんな働き方がいいんだろう…。

看護師という仕事が自分に合っているのか冷静に自問自答することができます。

つまり井の中の蛙(かわず)となることなく、自分を客観視できるようになりますよ。

他職種や他業界と比較しながら自分と向き合えることも、求人情報誌を利用するメリットですね。

オープニングスタッフやレアな求人があることも

毎週更新される求人情報誌ですが、オープニングスタッフレア求人に出会えることがあります。


例えば、オープニングスタッフを募集する、この画像の求人では、綺麗な建物が強調されていて目に留まりやすいです。

私の場合、近所に新しくグループホームが開設されることになり……。
オープン1ヶ月ほど前の求人情報誌に、看護師求人の情報が掲載されているのを発見したのです!
新しい施設ができたことを知れるほか、給与や雇用形態、福利厚生などの情報をいち早く知ることができました。

このように、何気なく手にした求人情報誌で、レア求人に出会えるかもしれませんよ!
タイミングが良いと、募集人数が少ないけど、単発で給料の良い求人が出ていたりもしますし。

このように、何気なく手にした求人情報誌で、近所のレア求人に出会うことがあるのも求人情報誌のメリットです。

紙媒体なので情報をまとめて確認できる

紙媒体で手に取ることができる求人情報誌は、流し読みに最適です。

ウェブサイトで求人を閲覧する際、スマートフォンで1画面に表示できるのは1〜2件ずつ程度です。

またウェブサイトの場合、検索結果の画面では、事業所名、給与や勤務地が一覧で表示されます。
しかし福利厚生や応募条件などは、クリックしないと詳しい情報を得ることができません。

紙媒体の場合、A4サイズの1ページに数件~10件程の求人情報が掲載されています。
もちろん、一目で福利厚生や応募条件もチェックすることができますよ。

ウェブサイトと違い、一度に多くの求人情報をチェックできるのが、紙媒体のメリットです。

さらに、このような口コミもありました。

確かにウェブサイトで検索すると、同じ事業所の求人情報が何度も出てきました。
勤務地や雇用形態の違いで、同じ事業所の募集が複数表示されるため、私は見にくさを感じました……。

紙媒体の求人情報誌では、複数勤務地の求人も1つの枠にまとまっています。
ウェブサイトの求人画面にありがちな、ひたすら同じ事業所が並ぶということが無いのでストレスフリーです。

看護師が求人情報誌を利用するデメリット

このパートでは、看護師が求人情報誌を利用するデメリットをお伝えします。
デメリット、注意点は以下の2つです。

  • ブラック病院が掲載されている可能性がある
  • パートやアルバイトの求人が多い

それぞれ解説します。

ブラック病院が掲載されている可能性がある

求人情報誌に頻回に掲載されている施設は、慢性的に人手不足に陥っている可能性が……!
特に毎週掲載されている事業所の場合は、何らかの事情で常に人手が不足しているブラック病院(※)の可能性があります。
(※)労働環境に問題がある医療機関の総称

転職サイトにも、いつ見ても求人募集している事業所があるね。

転職サイトと求人情報誌とは少し事情が違います。

転職サイトは掲載していても基本的にお金はかかりません。
ですが、求人情報誌は掲載するのに毎週掲載料がかかります。

そう考えると、毎週のように求人情報誌に掲載されている医療機関は、お金をかけないと人手が集まらないブラック病院かもしれません。

私も以前勤めていた病院が求人情報誌に掲載されていました。
人手不足が深刻で、希望休が取れなかったり、勤務交代も頻繁に。
また3年ほど経つと退職する人が多く、常に人手不足の状態と言われていました。

また、以下のような魅力的なキャッチコピーが複数書いてあるのに毎週掲載されている求人も注意すべきです。
なぜなら、そんな良い条件なら人手不足にならないはずですが、何か問題を抱えていることも考えられるから。

  • 未経験・ブランク歓迎
  • 残業ほぼなし
  • オンコールなし
  • 土日祝休み可
  • 年間休日120日
  • 有給取得率ほぼ100%
  • 直行直帰・中抜けOK(訪問看護)

パートやアルバイトの求人が多い

こちらはタウンワークの求人情報誌の口コミです。


タウンワークなどの求人情報誌は、どちらかと言うと正社員募集よりパートやアルバイトの求人が多い傾向があります。

実際私が手にした、とある週の求人情報誌では、看護師の求人は全てパートの求人でした。

パートやアルバイトでの仕事を探している人にはおすすめです。
しかし、正社員での求人を探している場合は転職サイトやハローワークなどの方が見つけやすいでしょう。

関連記事 看護師におすすめの転職サイトと選び方を解説【比較ランキングつき】

求人情報誌を利用するのがおすすめの看護師

ここでは、求人情報誌を利用するのがおすすめの看護師をご紹介します。
あなたに合うか、チェックしてみてください。

自宅に近い場所や特定の地域で働きたい人

求人情報誌は地域や地方別のエリア毎に、求人情報が集約されています。
エリアに分かれているため、近隣や沿線沿いでの転職を希望する人にはピッタリです。

子育てしながら仕事を両立するためにも、自宅近くで働きたいです。

自宅近くで入手した求人情報紙であれば、通勤しやすい範囲にある求人を一目でチェックすることができます。

求人の枠内には、勤務地までの、最寄り駅からの所要時間やバス停の記載があります。
自宅からの通勤可能範囲が明確で、働きたいエリアが決まっている人に求人情報誌はおすすめです。

日勤帯のみや土日祝休みが希望の人

日勤帯のみや、土日祝休みが希望なら求人情報誌で探すのがおすすめ。
無料の求人情報誌には、クリニックや介護施設の求人が多く掲載されています。

クリニックや介護施設は、日勤帯のみや土日祝休みの求人が多いですね。

特にクリニックでは、休日が決まっていて働きやすい事業所がほとんど。

私も出産や子育てを経て、できるだけ休みが決まっている事業所を探していました。
病院に勤務していると、土日や年末年始に休むことが難しいです。
ですので、日曜や年末年始に休みがある事業所はとても魅力的に感じました。

今まで病院での勤務経験がある人は、クリニックや介護施設では即戦力として期待されるので、転職しやすいですよ。

子育てなどの理由で、日勤帯のみや土日祝休みが希望なら、求人情報誌の活用がおすすめです。

関連記事 看護師が転職で日勤のみの求人を探す方法|おすすめの職場もご紹介

パートやアルバイトで働きたい人

10代から60代以降までもターゲットにした求人情報誌では、パートやアルバイトの求人が多く掲載されていますよ。
看護師など医療や福祉の求人を特集したページでは、以下のようなキーワードが多く見られます。

  • 自分のライフスタイルに合わせて働ける
  • 家事・子育てと両立
  • プライベートも充実
  • 働き方を選べます
  • 急なお休みも調整可能

子育て中の人は、子どもの体調不良で急な休みを取りたいことがありますよね。
行事やプライベートで休みが欲しい場合でも、パートやアルバイトなら調整が可能でしょう。

私の場合も、子どもを預け始めて3か月ほど経った頃、子どもの発熱で早退や欠勤を繰り返してしまった経験があります。
その後も何度か欠勤を繰り返したため、病院からの提案もあり、現在はパートで勤務しています。

パートやアルバイトで、自分に合わせた働き方ができるのはうれしいポイントですよね。
自分に合った働き方なら、長く働くことができます。

子育てや家事、体調との両立のためにパートやアルバイトでの働き方を希望する人には、求人情報誌がぴったりですよ。

自分のスケジュールで転職活動を進めたい人

求人情報誌を活用して転職活動をする場合、自分で事業所へ連絡を取る必要があります。
面接の日程調整や履歴書の準備など、転職したい時期に合わせて自分でスケジュール管理をしなければなりません。

過去に転職経験があり、基本的な転職活動の流れを把握していれば不安に思う必要はありません。

転職活動は、基本的に以下の流れになります。

  1. 自分に合う求人を探す
  2. 事業所に電話をかけ、面接の日程調整
  3. 履歴書や職務経歴書など準備
  4. 面接を受ける
  5. 内定がもらえれば承諾し、必要な書類のやりとり
  6. 退職届を提出し、在職中の職場を退職する
  7. 雇用された事業所へ入職

転職したい時期に合わせて、面接の調整や退職する日を逆算して行動する必要があります。
ですので、転職を急がない人はゆっくり情報収集することも可能なのです。

私の場合、過去に転職活動の経験があります。
子育て中であり、自分のペースで情報収集を行いたいと考え、求人情報誌で看護師の求人を探していました。
自分の都合に合わせて、求人情報誌を読み、自分に合う事業所探しができました。

結果的には、求人情報誌には自分の希望に合う求人が見つからず、応募には至りませんでしたが。

転職を急がない人や、自分のスケジュールに合わせて転職活動を進めたい人に、求人情報誌での転職活動がピッタリです。

ただし、希望の医療機関を発見したら、即応募する決断力も必要ですよ。
あなたが希望する魅力的な求人は、他の人にとっても魅力なことが多いのですから。

求人情報誌の使い方

この項目では求人情報誌の使い方を解説します。

求人情報誌で気になる求人を見つけて応募する


こちらはタウンワークに掲載されていた求人の一例です。
求人情報誌では、画像のように決められたフォーマットに合わせて情報が記載されています。

求人情報を見る際にチェックするポイントをお伝えします。

①勤務地最寄り駅からの距離や通勤手段が記載されています。
②雇用形態【社】正社員 【P】パート 【A】アルバイト 【派】派遣
③業務内容、職場の雰囲気業務内容には、事業所を利用されている人の特徴や、提供しているサービスが記載されています。
また、職場の雰囲気やママナースが多いなど職員の特徴が記載されていることもあります。
④休日や待遇給与、休みの日数、福利厚生や待遇が書かれています。特に福利厚生には健康や育児の支援があるところも!
⑤応募条件求められるスキルや経験年数、未経験でも応募できるなどの条件が記載されています。
⑥応募方法と連絡先電話やウェブなど連絡方法や面接に必要なものが記載されています。

転職活動では、最初に求人情報誌で募集内容を確認しましょう。
そして気になる事業所が見つかれば、自分で事業所に応募の連絡をします。

中にはウェブサイトから応募を指定している事業所も。
タウンワークでは、求人情報誌と同様の求人情報が、以下のようにウェブサイトにも掲載されています。


「ネットよりご応募ください」などと指定があった場合、ウェブサイトにアクセスし「応募画面に進む」をクリックしましょう。
名前や連絡先などを入力し、「送信する」を押せばウェブサイトからの応募ができます。

まとめ

看護師が求人情報誌を利用して転職先を探すメリット・デメリットをまとめます。
求人情報誌の特徴は以下の通り。

  • 看護師専門の求人情報誌はない
  • 医療や福祉を特集したページに看護師の求人が掲載されている

求人情報誌を利用して転職する場合のメリット・デメリットをまとめます。

メリットはこちら☟

  • 地域密着のクリニックや介護施設の求人を探しやすい
  • 他職種や違う業界の求人も垣間見える
  • オープニングスタッフやレアな求人があることも
  • 紙媒体なので情報をまとめて確認できる

デメリット、注意点は?☟

  • ブラック病院が掲載されている可能性がある
  • パートやアルバイトの求人が多い

求人情報誌での転職をおすすめする人

  • 自宅に近い場所や特定の地域で働きたい人
  • 日勤帯のみや土日祝休みが希望の人
  • パートやアルバイトで働きたい人
  • 自分のスケジュールに合わせて転職活動を進めたい人

求人情報誌の使い方
求人を探す時にチェックするポイントはこちら。

  • 勤務地、最寄り駅からの距離や通勤手段
  • 募集されている雇用形態
  • 業務内容や職場の雰囲気
  • 給与、休みの日数、福利厚生や待遇
  • 応募条件応募方法や連絡先

事業所によっては、電話だけでなくウェブサイトからの応募が可能な場合があります
ウェブの場合、求人情報誌に載せきれない情報が掲載されていることもあるので、気になる人はウェブサイトも見てください。

ウェブサイトでの転職が主流になりつつありますが、紙媒体の求人誌もまだまだ捨てがたい良さや魅力があります。

求人情報誌は、地元密着のこじんまりとした医療機関で、誰かの役に立ちたいと思うあなたにおすすめですよ。
なお、求人情報誌のほかにも看護師が転職先を探す方法をさらに以下の記事でご紹介しています。
どうぞ合わせてご覧ください。

関連記事 看護師が転職先を探す方法12選|メリット・デメリットやコツを解説

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