看護師が転職先を探すとき、求人チラシを利用するのも一つの方法です。
最近はチラシとかあまり見てないけど、どんな求人があるのかしら…。
求人チラシの求人に応募するのって、簡単ですか?
私は求人チラシを使って転職しましたが、情報収集不足だったため、希望がかなわず後悔してしまいました。
そこで今回は、看護師が求人チラシを使って転職先を探すメリット・デメリットを解説します。
お読みになると、あなたが転職活動をするとき、求人チラシの利用が向いているかどうかが分かりますよ。
- 総合病院の慢性期病棟勤務
- 結婚し、転居後にデイサービス勤務
- 泌尿器・内科・皮膚科外来を経験し、現在は在宅医療に従事
看護師歴10年の子持ち看護師が転職失敗談も交えお伝えします。
看護師が転職時に利用する求人チラシとは
この記事でご紹介する求人チラシとは、おもに新聞に折り込まれている折込チラシを指します。
私が転職時に利用したのは、日曜日の新聞に折り込まれているサンデー〇〇という、上の画像の求人チラシです。
病院、クリニック以外にも地元のお店の求人等が掲載されています。
看護師が求人チラシを利用するメリット
ここでは、看護師が求人チラシを利用するメリットについて、以下の2つを解説します。
- ハローワークや転職サイトにない求人がある
- 地域密着型の医療機関に出会える
このあと、それぞれ解説します。
ハローワークや転職サイトにない急募の求人がある
求人チラシでは、ハローワークや転職サイトに募集が出てない急募の求人に出会えるのがメリット。
ですから、ハローワークや転職サイトで自分に合う求人がなかったり、すぐにでも働きたい場合は、利用すると良いですよ。
求人チラシには、総合病院や大学病院、特別養護老人施設のような大きな医療機関よりは個人病院、クリニック等の求人が多くみられます。
介護施設の中では、デイサービスやグループホームなどの求人をよく見かけますね。
私が転職した診療所は、求人チラシには募集掲載されていましたが、ハローワークや転職サイトには求人募集がありませんでした。
このように、タイミングがよければ希望する求人に出会える可能性があるので、求人チラシも捨てたものではないのです。
地域密着型の医療機関に出会える
求人チラシには、今住んでる身近な病院、クリニックの求人が多くあるのがメリット。
通勤しやすいエリアの求人が掲載されているので、地域密着型の職場を探したいあなたにはおすすめです。
募集が出ている医療機関は、入院施設を持たないクリニックや入院ベット19床以下の個人病院など。
眼科、皮膚科、耳鼻科など個人経営のクリニックもよく掲載されています。
看護師が求人チラシを利用するデメリット
ここでは、看護師が求人チラシを利用するデメリットについて、以下の2つを解説します。
- 広告に記載されている情報量が少ない
- 職場の雰囲気がわからない
このあと、それぞれ解説します。
広告に記載されている情報量が少ない
紙面のスペースが限られているため、募集求人の情報量が少ないのがデメリット。
求人チラシの募集欄には主に以下の内容が掲載されています。
- 病院名
- 職種
- 業務内容
- 担当者
- 連絡先
業務内容については、「外来看護業務」「訪問診療における看護業務」などアバウトに記載されています。
「看護業務」という言葉でまとめられているので、詳しい業務内容がよくわからないんです。
また、「詳細は担当者まで連絡お願いします」と記載されており、紙面から情報収集は見込めません。
職場の雰囲気がわからない
求人チラシに記載されている情報は限られており、とうぜん職場の雰囲気などわかるはずもありません。
ハローワーク、転職サイトでは担当者に聞くと、わからないことが解決できたりします。
その点、求人チラシでは自分で考えるか、知り合いに聞いたりして情報収集せねばなりません。
情報収集できないと、職場を理解しないまま応募してしまうリスクがありますよ。
私は、今の職場はかかりつけだったので、病院の雰囲気などはわかっていました。
しかし、違う病院だったら、とても不安なまま面接に臨むことになったでしょう。
求人チラシの募集内容だけでは職場の雰囲気がわからないので、転職してみたら「思っていた病院と違った」ということもあり得ますね。
求人チラシを利用した転職体験
ここでは、私が求人チラシを使って転職活動した経験をお伝えします。
利用したきっかけ
私は地域医療、在宅医療に興味があり、いつかその分野で働けたらなと考えていました。
ですが、なかなか地域・在宅医療に力を入れている病院の求人に出会えず、諦めかけていたところ…。
たまたま求人チラシに目をやると、在宅医療に力を入れているという診療所(現在の職場)の求人が掲載されていたのです。
詳細は紙面からあまりわかりらず、悩みましたが、働きたかった分野の求人。
チラシ以外には求人が出ておらず、求人チラシを使って転職活動をすることに決めました。
利用してみた感想
求人チラシの情報量が少なく情報収集不足のため、転職先優位の転職活動になってしまいました。
面接の時に、以下のようなやり取りがあったのです。
夜勤はあります。月1回、土曜日に一日勤務もありますが大丈夫ですか?
あ、はい大丈夫です…。
パートの応募のつもりだったので、本当は大丈夫ではないと思いましたが、断れませんでした。
性格もあるのか、NOということができず、つい「わかりました」と返事をしてしまい…。
面接では正職員で話が進んでいき、正職員として採用。
結果、子育て中の私にとっては勤務条件が厳しいものになりました。
初めから勤務条件がわかっていれば、面接を受けてなかったと思います。
今思うと、転職サイトを利用した転職活動をすればよかったと後悔しています。
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求人チラシ利用の向き不向き
求人チラシを使って転職活動をするのが向いているのは以下の看護師です。
- 生活圏内の小規模なクリニック、介護施設等で働きたい
- 地域の落ち着いた環境の中で患者様や利用者様に医療サービスを提供したい
求人チラシには、上記のような求人が出ていますので、こまめにチェックしてみてくださいね。
それに対し、以下のような看護師は、求人チラシの利用は不向きです。
- 時短や勤務調整が必要な人
- 忙しくて情報集できない人
- 自分の意思を相手に伝えることが苦手な人
求人チラシは紙面の情報が少ない為、最低限以下のようなことを自分で確認しなければなりません。
- パートか正社員か
- 子育てしながら働けるか
- 急な休みは取れるか
- 残業はどれくらいか
- 年休は消化できるか
- 賞与の有無
- オンコールの有無
- スタッフの年齢層
忙しくて上記のような情報収集ができない場合は、転職サイトなどを利用してキャリアアドバイザーから情報をもらって転職活動を行ってください。
さいごに
転職活動において、情報収集はほんとに大事。
求人チラシは紙面が狭いため、必要最低限の情報しか掲載されていません。
ですから、自力で情報収集し、条件交渉も全て自分で行うことになります。
地元での転職を希望されている場合、求人チラシの利用はおすすめですが、事前に応募する医療機関のことを理解したうえで、応募しましょう。
そうでないと、私のように応募先のペースで話が進み、希望しない条件で働くことになりかねません。