自分や家族のことは二の次で、身を粉にして働いている看護師さんは多くいます。
あなたはこんな悩みや疑問はありませんか。
忙しい仕事がいつまで続くんだろう…。もっとのんびり働きたいけどダメかな?
看護師がのんびり働ける職場を教えてください。
自分自身や家族のことを考える暇もなく働いてこられたんですね、お疲れさまです。
今回はのんびり働きたい看護師さんに向けて、職場の選び方やのんびり働くデメリットなどを解説!
本記事では以下の内容が理解できます。
この記事を読むと、あなたに合った「のんびり働く職場」を見つけることができますよ。
看護師9年目の私が経験をもとにお伝えします。
- 大学病院 脳神経外科で3年間勤務
- 総合病院 脳神経外科で5年間勤務
- 一般病院 整形外科、消化器外科で勤務
看護師がのんびり働きたいと思う原因3選
ここでは、看護師がのんびり働きたいと思う主な原因を3つご紹介します。
仕事量が多くて心身ともに疲れたとき
仕事量が多く心身ともに疲弊してしまい、のんびり働きたいと思う看護師は多いのです。
例えば以下のようなことがあると、疲れが日に日にたまっていきます。
- 残業が多い
- 夜勤日数が多い
- 緊急入院がある
- 受け持ち患者の検査や手術が重なる
- ケアなど日常生活援助が多い
- 重症患者がいる
- 受け持ち患者の人数が多い
仕事量は診療科によっても異なりますが、緊急入院や患者さんの病態変化などでイレギュラーなことがあるとさらに仕事が増えます。
そのため自分の行動スケジュールを立てても、なかなか予定通りにはいかず残業になることも。
私も急性期で働いていた頃は、仕事量が多く休憩もろくに取ることができませんでした。
終業時間になりやっと看護記録を書き始めるなんてことも。
仕事量が多い職場で働いていると心身ともに疲れますし、のんびり働きたいと思うのは自然なことです。
仕事のプレッシャーで精神的に疲れたとき
仕事のプレッシャーで精神的に疲弊してしまい、のんびり働きたいと思う看護師もいます。
患者さんを一番近くでみている看護師は、どのような職場でも常に緊張感を持って働かなければなりません。
特に急性期では専門的な治療が多く、プレッシャーを感じる場面が多いですよね。
患者さんの病態が変化した時は「もう少し早く気がついていれば」と責任を感じてしまうこともあります。
責任の重い仕事にプレッシャーを感じ精神的に疲れて、のんびり働きたいと思うのです。
プライベートの時間が作れない
プライベートの時間が作れないと、のんびり働きたいと思う看護師もいます。
家に帰ってからも仕事のことを考えて、プライベートの時間を十分に作れないことがありますよね。
今日学んだ看護技術の復習をしておくべきよね…。
明日の受け持ち患者の疾患の勉強をしておかなきゃ。
休日に委員会・看護研究・病棟会など職場に行かなくてはならないことも。
またライフスタイルの変化に伴って、プライベートの時間を確保したいと思う場面も出てきましょう。
プライベートの時間が作れないと、のんびり働いてプライベートの時間を作りたいと思うのです。
のんびり働きたい看護師におすすめの職場8選
ここでは、のんびり働きたい看護師におすすめの職場を8つご紹介します。
これらなら慌ただしさがなく、比較的穏やかな職場ですから、のんびり働くには適していますよ。
このあとそれぞれ解説します。
療養型病院
療養型病院は以下の理由から、のんびり働きたい看護師におすすめの職場です。
- 医療行為が少ない
- プライベートの時間が確保しやすい
療養型病院は、長期にわたり療養を必要とする患者さんが入院するための病院。
慢性期の、病状が安定している患者さんが対象となります。
そのため緊急の医療処置は多くありません。
急性期に比べてプレッシャーを感じる場面は減り、精神的な負担が少ないと言えます。
療養型病院は療養生活を支援するための病院なので、急性期と違い日々の業務はルーティーン化していることが多いです。
スケジュール通りに仕事がすすむので、私が勤めた療養型病院では残業がほとんどありませんでしたよ。
残業が少ないため、プライベートの時間を確保できますね。
精神科病棟
精神科病棟は以下の理由から、のんびり働きたい看護師におすすめの職場です。
- 体力的負担が少ない
- 精神的負担が少ない
精神科看護師の主な業務は、患者さんの心のケアを行い社会復帰をサポートすること。
看護師は患者さんとのコミュニケーションに重きを置いています。
そのため、他科に比べて検査や手術などの業務に追われることが少ないです。
一人一人の患者さんと落ち着いて関わることができますよ。
また病院によって異なりますが、他科に比べると急変や緊急の医療処置は多くありません。
急変対応などのプレッシャーによる精神的負担を感じにくいことも特徴です。
クリニック外来
クリニック外来は以下の理由から、のんびり働きたい看護師におすすめの職場です。
- 日勤のみの勤務が多い
- 難しい処置が少ない
- プライベートの時間が確保しやすい
クリニック外来看護師の主な業務は、診療の補助。
一部の入院病床がある場合を除き、日勤のみの勤務です。
生活リズムが整いやすく、体力的な負担は少ないと言えますね。
クリニックは病院に比べると患者さんの重症度は低いです。
病院に比べて急患や難しい処置は少なく、精神的負担を感じにくいですよ。
また、クリニック外来は休診日が決まっています。
プライベートの予定を立てやすいことは嬉しいポイント。
年末年始や祝日も休診になることが多いため、プライベートの時間を確保しやすいですね。
仕事とプライベートを両立しながらのんびり働きたい看護師におすすめです。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは以下の理由から、のんびり働きたい看護師におすすめの職場です。
- 夜勤はオンコール制が多い
- 緊急入院がない
- プライベートの時間が確保しやすい
特別養護老人ホームは、要介護3〜5の方が入所する介護施設。
「生活の場」かつ「終の棲家(ついのすみか)」として利用することができます。
看護師の主な業務は健康管理。
夜間の看護師配置は必須ではありません。
施設によって異なりますが、夜間の看護対応はオンコール制か電話対応となることが多いです。
必ずしも夜勤をする必要がないことはメリットですね。
生活リズムが整いやすく、体力的負担が少ないです。
また、病院のような緊急入院はありません。
入居者さんの1日の生活リズムは決まっているため、スケジュール通りに仕事がすすみます。
残業が発生しにくいことは嬉しいですね。
プライベートの時間が確保しやすいため、ワークライフバランスを大切にしたい看護師におすすめです。
デイサービス
デイサービスは以下の理由から、のんびり働きたい看護師におすすめの職場です。
- 勤務形態が規則的
- 高度な医療行為がない
デイサービスは高齢者が可能な限り自立した生活を送るための身体的機能の維持・向上をサポートする施設。
利用者様は一部の「お泊まりデイサービス」を除き、日帰りで通います。
看護師の主な業務は健康管理。
日帰りの施設が多く、勤務形態が規則的です。
日勤のみの勤務となるため、体力的負担は軽減されますね。
また、デイサービスは毎日決まったスケジュールに沿って勤務します。
勤務形態が規則的であるほか、残業が発生しにくいことも特徴。
デイサービスの目的は自立支援であるため、病院のような手厚い医療処置はありません。
そのため、難しい医療処置などによる精神的負担を感じる場面は少ないです。
心と時間に余裕を持って働くことができますね。
健診センター
健診センターは以下の理由から、のんびり働きたい看護師におすすめの職場です。
- 勤務形態は日勤のみ
- プライベートの時間を確保しやすい
- 精神的負担が少ない
健診センターは病気の早期発見や生活習慣の見直しにつなげる施設。
看護師の主な業務は、受診された人がスムーズに検査ができるようサポートすること。
勤務は日勤のみとなり、ワークライフバランスがとりやすいですね。
日・祝日は基本的に休みで、年末年始やゴールデンウィークなどもカレンダー通りに休めることが多いです。
プライベートを重視したい方におすすめです。
また、検診を受けるのは健康な人が多いです。
急変などの突発的な業務が起こることはほとんどありません。
保育園
保育園は以下の理由から、のんびり働きたい看護師におすすめの職場です。
- 医療行為が少ない
- 勤務時間が固定していることが多い
看護師の主な業務は、園児の健康管理をして一人ひとりの成長を見守ること。
園児のケガや病気の応急処置は必要ですが、病院で行うほどの医療行為は少ないですよ。
難しい処置がないので、精神的負担を感じないことがメリットです。
保育園は、24時間保育でない限り夜勤はありません。
早番・遅番の勤務がある場合もありますが、基本は開園している時間内での勤務になります。
日・祝は休みの場合が多く、家族や周囲の人との予定を合わせやすいですよ。
関連記事 【保育園看護師への転職】求人の探し方やおすすめの職場3選をご紹介
産業看護師
産業看護師は以下の理由から、のんびり働きたい看護師におすすめの職場です。
- 規則的な勤務
- 精神的負担が少ない
産業看護師とは、企業内の診療所や医務室で働く看護師のことです。
看護師の主な業務は、社員の健康診断に関わり健康管理をすること。
デスクワークが中心で、病院のような日常生活援助はありません。
そのため、体力的負担の軽減になりますね。
休日は企業のカレンダー通りとなります。
夜勤がなく規則的な勤務なので、生活リズムが整いやすいことがメリット。
プライベートの時間を重視したい方におすすめです。
また、産業看護師の業務は予防医療が中心です。
病院のように疾患を持っている人の看護が少ないことも特徴です。
病院に比べて急変や緊急の医療処置を行う機会はほとんどなく、精神的負担が少ないと言えますね。
看護師がのんびり働く職場の探し方
ここでは看護師がのんびり働く職場の探し方について解説します。
知人からの紹介
看護師がのんびり働く職場を探すなら、のんびり働いている知人からの紹介がおすすめ。
理由は以下の通り。
- のんびり働いている看護師の生の声が聞ける
- 採用されやすい
実際にのんびり働いている人の生の声が聞けるのは最大のメリット。
残業の有無、職場の雰囲気など、細かい内部事情を知ることができます。
また知人からの紹介は、採用されやすいのもメリット。
採用側としては、見ず知らずの人よりも職員の知人の方が安心感があるから。
面接の時点から、良い印象を持ってもらいやすいですよ。
「のんびり働きたい」と思ったら、実際にのんびり働いている知人看護師に相談しましょう。
看護師の募集があり自分に合いそうな職場なら、知人に紹介してもらうのが近道です。
関連記事 看護師が知人の紹介で転職する方法のまとめ|断り方や注意点も解説
転職サイト
のんびり働く職場を探すなら、転職サイトを利用するのもおすすめ。
理由は以下の通り。
- のんびり働ける職場を効率よく探せる
- 応募に当たって手厚いサポートが受けられる
転職サイトでは担当者があなたの希望条件を丁寧にヒヤリングしてくれます。
勤務形態や休みの日数、夜勤の有無など、のんびり働ける職場を担当者が探してくれるのがメリット。
あなたは希望条件を伝えるだけ。あとは担当者が動いて求人を探してくれます。
また転職サイトは、以下のような手厚いサポートを受けられることもメリット。
- 応募書類のやり取り
- 履歴書添削や面接対策
- 応募先との条件交渉
のんびり働ける職場を希望する看護師は多くいます。
ライバルに負けないためにも、志望動機に磨きをかけ面接時に的確な受け答えをしなければなりません。
ですから転職サイトを利用すれば、のんびり働ける職場に入職しやすくなるのです。
関連記事 看護師におすすめの転職サイトと選び方を解説【比較ランキングつき】
看護師がのんびり働くデメリット
看護師がのんびり働くデメリットも理解しておきましょう。
収入が減ったり安定しないことも
一般的にのんびり働く職場は、夜勤や残業がなく休日が多い職場です。
常勤で働いても、各種手当がなくなることで収入が減ることがあります。
以下に職場ごとの平均月給を記載します。
勤務場所 | 常勤の平均月給(税込) |
---|---|
病院 | 386,046円 |
診療所 | 354,563円 |
介護施設 | 346,236円 |
診療所や介護施設は病院に比べて月給が低いことが分かります。
さらに非常勤として勤務した場合、給与は基本的に時給や日給換算になります。
常勤のように月給換算ではないため、勤務日数が少ない月は収入が下がり安定しにくいでしょう。
キャリアアップが難しい
常勤ではなく派遣や非常勤の勤務形態を選択すると、のんびり働く職場を見つけやすいです。
ただし派遣は派遣会社の従業員として働くので、派遣先(のんびり働く職場)でのキャリアアップは難しくなります。
また非常勤は、常勤に比べると責任の重い仕事を任せられることは少ないです。
ですから非常勤の場合、役職に就くといったキャリアアップは難しくなります。
クリニックや小さな介護施設でのんびり働く場合は、規模の大きい病院のように管理職のポジションが多くありません。
そのため常勤で働いても、役職に就くチャンスは減るものです。
スキルアップしにくい
のんびり働く職場は、慢性期でルーティーン業務の場合が多いです。
そのため重症患者をケアすることや、難しい処置をすることは減ります。
新しい看護技術を習得したくても、急性期に比べると学ぶ機会が少なくスキルアップは難しくなります。
また病院以外の職場では、即戦力になる看護師が採用されるため、教育体制が整っていないことも多いです。
教育を受ける機会も減ることから、スキルアップしにくいのがデメリットですね。
関連記事 病院以外で働きたい看護師におすすめの職場20選|注意点も要チェック!
のんびり働くのが向いている看護師
のんびり働くのが向いている看護師についてお伝えします。
のんびり屋さん
のんびり働くのが向いている看護師さんは、文字通り「のんびり屋さん」です。
のんびり働く職場は、時間の流れがゆっくりしていて、イレギュラーなことが少なく業務を急かされることも少ないです。
のんびりゆっくり、患者さんと関わることができます。
のんびり屋さんが持つ雰囲気は、のんびり働く職場の患者さんに安心感や信頼感を持ってもらいやすいです。
のんびりしているので意識しなくても、自然と患者さんのペースに合わせてゆとりを持って接することができるから。
介護施設や精神科・療養型病院は、長期的に患者さんと関わりながらのんびり働く職場。
そんな職場では、のんびり屋さんは患者さんとの信頼関係を築くことができ、心の支えとなれるでしょう。
マイペースな人
マイペースな人は、のんびり働くのが向いている看護師と言えます。
のんびり働く職場は業務量が少なく、ルーティーン化していることが多いです。
スケジュール通りに業務がすすむことが多いので、マイペースに働くことができます。
日々の業務が固定しやすいクリニックや健診センターに向いていますね。
自分が立てたスケジュールが事業所に認められれば、自分一人でマイペースに働くことができますよ。
聞き上手な人
聞き上手な人はのんびり働く職場に向いています。
のんびり働く職場は患者さんと向き合う時間が長い職場。
業務に追われることも少なく、患者さんとコミュニケーションをとる機会が多くなります。
相手に寄り添い一人ひとりに耳を傾けることができる聞き上手な人は、患者さんの信頼を得やすいでしょう。
療養型病院や精神科病棟など、のんびり働く職場は患者さんと長期的に向き合います。
患者さんの気持ちに寄り添うことで信頼されるのは聞き上手な人。
聞き上手な人はのんびり働く職場に求められる人材と言えます。
まとめ|のんびり働きたい看護師
記事を振り返ります。
看護師がのんびり働くのにおすすめの職場は以下の通り。
今まであなたなりに仕事を精一杯こなしてきたことでしょう。
これからは自分自身や家族との時間を大切にしたいと思ったら、のんびり働く選択をするのもアリです。
後悔しても過去には戻れないから。。
当サイトの独自アンケートで、「親身に相談に乗ってくれる」と評判の転職サイトを挙げておきます。
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