看護師が自分で転職先を探す方法7選|自分で探すデメリットも要確認!

看護師が転職先を自分探すとき、どんな方法があるのでしょうか?

転職先をどこで探すのがおすすめですか?

職場を自分で探すデメリットってなんだろう…。

転職先を自分で探すのって、当たり前かもしれませんが、始めてみると考えることが多くてけっこう大変です。

そこで本記事では、看護師が転職先を自分で探す方法や自分で探すメリット・デメリットを解説!
お伝えする内容は以下の通り。

  • 看護師が自分で転職先を探す方法7選
  • 自分で転職先を探すメリット・デメリット
  • 転職先を探して入職するまでの流れ

お読みになると、スムーズに自分で転職先を探せるようになりますよ。

私の職務経歴
  • 助産師として10年以上勤務
  • 総合病院、個人病院、クリニック勤務を経験
  • 現在は海外で看護師として働けるよう奮闘中

2回の転職経験がある助産師の私がお伝えします。

私の看護師免許証です
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看護師が自分で転職先を探す方法7選

ここでは、看護師が自分で転職先を探す方法を以下の通り7つご紹介します。

看護師が自分で転職先を探す方法
  1. 希望する医療機関のホームページ
  2. 医療機関に直接電話する
  3. ハローワークインターネットサービス
  4. eナースセンター
  5. 求人情報誌
  6. セミナーや勉強会への参加をきっかけにする
  7. 同僚や知り合いからの紹介

このあと、それぞれ解説します。

希望する医療機関のホームページ

希望する医療機関があるなら、その医療機関のホームページ内にある看護師募集のページで求人を探すのが確実です。

規模の大きな総合病院や看護師の募集に力をいれているクリニックなら、ホームページ内に看護師募集ページがありますよ。
看護師募集のページでは、具体的な応募方法が記載されているので、指示通りに応募するだけです。

ただ、本当に応募して良いものか、迷うこともあるでしょう。
その際は、募集要項を見てください。

雇用条件が詳細に記載されている医療機関に応募することをおすすめします。
なぜなら、雇用条件が公にされていることで、医療機関側は強い立場を利用して不正なことはできませんから。

働く側からすると、この上ない安心感がありますよね。
具体的には、以下の内容をチェックしてみてください。

  • 雇用形態
  • 勤務時間
  • 休日
  • 夜勤の平均回数
  • 基本給
  • 諸手当
  • 総支給額
  • 賞与
  • 定期昇給
  • 退職金規定
  • 通勤手当
  • 応募者へのメッセージ

また、ホームページには、キャリアデザインためのカリキュラムが記載されていることもあります。
転職してからのキャリアについても、サポートプランがある医療機関はねらい目ですよ。

希望する医療機関の募集要項に上記の点が詳細に記載されていたら、ぜひホームページから応募しましょう!
なお、求人への直接応募については、以下の記事をご覧になってください。

関連記事 看護師求人に直接応募するメリット・デメリット|応募の流れと注意点も解説

医療機関に直接電話する

個人の病院やクリニックだとホームページに詳しい採用情報が載っていない場合も。
その場合は、とりあえず電話かメールで、看護師を募集していないかを問い合わせしてみてください。
医療機関によっては、即日面接が決まったり、短期間で転職できるケースも。

医療機関に直接電話する際のポイントは以下の通り。

  • 最初の問い合わせは外来診療時間内
  • 午後の外来開始時間は診療が立て込んでいないことが多いので狙い目
  • スタッフが手薄なことが多いので12時~2時の昼食時間帯は避ける
  • 担当者が不在の場合は、次回問い合わせのアポイントを

私の先輩の話ですが、どうしても働きたい個人クリニックがあって、直接訪ねていったら即採用になったという話を聞いたことがあります。

その先輩の物怖じしない性格や、熱意が伝わった稀な例かもしれませんが、コミュニケーション力に自信がある方は挑戦してみてください。

ただ、地域性や医療機関の独自ルールもありますので、まずはメールや電話で問い合わせをするのが無難です。

ハローワークインターネットサービス

自分で転職先を探す場合、ハローワークインターネットサービスの活用も検討すると良いです。
なぜなら、ハローワークは地方でも多くの拠点があるため、どの地域でも医療機関を見つけやすいから。

転職サイトはどちらかというと都市部の就職に強い傾向があります。
一方でハローワークは、地方の転職情報まで充実しています

その点、今とは別の地域に転職したいなと思っている人には便利です。
インターネットサービスですから、今の地域に居ながらにして転職活動できますし。

ところで、私の友人に、沖縄が大好きで移住を成功させた強者がいます。
その彼女は当時関東在住でしたが、沖縄の医療機関の情報をハローワークインターネットサービスで探していました。
関東で転職活動を進め、転職先を決めて移住できたそうです。

最後に、ハローワークインターネットサービスの注意点
求人掲載が無料なので、必ずしも優良な医療機関ばかりが登録されているわけではありません

評判が今一つだったり、経営状況が良くなかったりする場合もあるので、十分に注意が必要です。
ブラックな転職先を選んでしまわないように、自分自身で医療機関の評判などの情報収集は必ず行いましょう。

なお、ハローワークインターネットサービスで探す方法ついては、以下の記事をご覧になってください。

関連記事 看護師がハローワークインターネットサービスを利用して転職先を探す方法を解説

eナースセンター

都道府県看護協会(ナースセンター)では、無料の職業紹介サービスを行っています。
eナースセンターとは、そのサービスをインターネット上で利用できるようにしたものです。

勤務地や条件などを入力するだけで、簡単に求人を探すことができるので、自分のスケジュールが空いた時に転職活動をすすめることができます。

看護師求人は、日本全国から探すことができます。
小規模施設や訪問看護など病院以外の求人情報も豊富で、稀にですが厚生労働省の求人も。

eナースセンターは、気になる医療機関に直接応募できます。(ただし登録要)

自分で転職先を探す場合、何もかも独りで進めるわけですから、スケジュール管理はとても大事です。
スピーディーに転職を決められる可能性が高いのは、メリットと言ってよいでしょう。

関連記事 eナースセンターの評判は?登録前にメリット・デメリットを要確認!

求人情報誌

スーパーやコンビニなんかにおいてある求人情報誌。
誰でも一度は手に取ってみたことがあるんじゃないかと思います。
求人情報誌からも、転職情報は得られます。

エリア別に発行されていることが多いので、自分でその地域独自の求人情報を探したい時に便利ですね。

ただ、看護師に特化しているわけではないので、募集数自体は少ない傾向にあります。

私の経験では、正社員よりパート希望の方が応募してこられるケースが多かったです。

関連記事 看護師が求人情報誌を利用して転職先を探すメリット・デメリットを解説

セミナーや勉強会への参加をきっかけにする

看護師として勤務していると、職場内研修だけでなく出版社主催、看護師協会主催の研修に参加する機会も多いと思います。

セミナーや勉強会には色々な病院や施設から多くの看護師が参加するので、ネットワークを構築して自分で転職先を探すにはもってこいです。

実際に、私の知り合いですが、グループワーク実施時に意気投合し、情報交換を経て転職を実現された方がいました。
初対面で信頼関係を築くのはなかなか難しいですが、コミュニケーション能力に自信のある方、試してみてはいかがでしょう。

同僚や知り合いからの紹介

職場の中には、他病院の情報に詳しい人がいるものです。
看護師自体、転職を経験している人も多いですよね。

あなたも、「今あそこの病院で募集かけているみたいだから、○○さん、どう」なんて声をかけられた経験ありませんか?

私の友人は、元職場から「やっぱり戻ってこないか」と声がかかっていました。
ちょうど転職先が合わないなと思ってた時期と合致したのもあって、再転職を成功させています。
別の職場で経験を積んだことが、いろいろな面でプラスに働いているようです。

私の場合、同僚から「フィリピンで働く看護師さんを募集している先生がいるんだけど」と言われました。

日頃から海外で働きたいと話していたおかげです。
何気ない会話の糸口から、転職がうまくいくきっかけになるんですよね。

転職先を自分で探すなら、普段から求める職場の希望を周囲に伝えておくと良いです。
思わぬ好条件の職場に巡り合うかもしれませんよ。

なお、知人の紹介で探す方法ついては、以下の記事をご覧になってください。

関連記事 看護師が知人の紹介で転職する方法のまとめ|断り方や注意点も解説

自分で転職先を探すメリット

ここでは、自分で転職先を探すメリットを解説します。

自分のペースで転職活動ができる

最大のメリットは、自分でスケジュールを管理できる点です。

私は、転職サイトを利用して転職活動をした経験もあります。
その際特にストレスだったのは以下の2点。

  • 仕事で疲れていても担当者から連絡があれば返答しなければいけないこと
  • 前職の都合で書類が遅れていたのに何度か催促されたこと

自分で転職先を探す場合は、そんなストレスはありません。
自分のスケジュールや体調に合わせて進められます
誰かに急かされたり、プレッシャーをかけられたりなんてこともありません。

なお、担当者が付かず自分のペースで転職活動できる転職サイトについては以下の記事をご覧ください。

関連記事 看護師が電話なしで転職サイトを利用する方法を解説【LINEでOK】

転職が有利に働く可能性がある

自分で探す際は、医療機関のホームページを隅から隅まで読むはずです。
そこで感銘を受けることがあれば、応募に踏み切ることこともあるでしょう。

そうすれば面接でも、以下のように自信をもって自分をアピールできますよね。

ホームページを拝見し、システマティックに医療事故を防止する取り組み事例に感銘を受けました。御院の一員として私にもできることがあると確信し応募いたしました!

自分で探して転職先を決めた場合は、応募の熱意が考慮されて選考が有利に進む可能性があるのがメリット。

また、それほど情熱のある人材なら、と転職した後も目をかけてもらえることもあるかもしれませんよ。

自分で転職先を探すデメリット

一方で、自分で転職先を探す場合、デメリットもあります。

転職活動のサポートを受けられない

転職活動で避けて通れないものって何でしょう?
答えは以下の通り。

  • 履歴書や職務経歴書の作成
  • 面接対策
  • 条件交渉

自分で転職先を探すときは、上記のことはもちろん自分で行わねばなりません。

それに対し、転職サイトを利用すると、これらの面でサポートを受けられることが多いです。

ですから、転職サイトを利用する人と比較すると、自分で転職先を探す場合は、上記のサポートが受けられないのがデメリットですね。

私は過去に転職をしたとき、持病があったので面接が不安でした。
転職サイトの担当の方に、「面接時どういう風に持病のことを伝えたらいいか」と相談すると、適切な助言をもらいとても心強かったです。

自分で転職先を探していたら、誰にも相談できずに悩んでばかりだったかもしれません。

希望が明確でないと転職までに時間がかかる

自分で転職先を探す場合は、一から情報収集する必要があります。

いっぽう、転職サイトを利用すると、自分の希望にそった転職先を一覧で提示してくれます。

自分で探す場合は、たくさんの求人情報を収集して比較検討しなければなりません。
ある程度希望する医療機関が絞れていない場合、情報収集に時間がかかることがデメリットです。

非公開求人に応募する機会を失う

良さそうな医療機関があっても、ホームページに採用情報が載っていないことがあります。
考えられる理由は幾つかあります。

医療機関が非公開求人としている理由
  • 条件や待遇が良いため応募が殺到する求人
  • 現職の看護師に配慮するため
  • 採用枠がとても少ない
  • 管理職系の求人

条件が良くて応募が殺到しそうな求人は、医療機関側は採用に手間がかかるので公開しない場合が多いです。

また、以前の募集より条件を良くする場合は、現職の看護師に配慮しなければならないため非公開とすることも。

その場合、転職サイトのみに非公開求人情報がわたるので、自分で探すのは困難です。
あなたが、電話やメールで直接尋ねたとしても、どこの誰かわからない人に医療機関側が非公開求人を明かすことはまずありえません。

条件の良い非公開求人に応募する機会を失うことが、自分で転職先を探す際の大きなデメリットと言えます。

なお、看護師の転職サイトについては、以下の記事をご覧になってください。

関連記事 看護師におすすめの転職サイトと選び方を解説【比較ランキングつき】

看護師が自分で転職先を探して入職する流れ

ここでは、看護師が自分で転職先を探して、最終的に転職に至るまでの流れをご紹介します。

情報収集

まずは候補となる医療機関じたいの情報や求人情報を収集しましょう。
それらの情報は例えば、以下のものから収集します。

  • 医療機関のホームページ
  • 求人票
  • 同僚の口コミ
  • 働いていた看護師の口コミ
  • 患者さん目線の口コミ

ただし、ネット上の口コミは何をおいても、不満な人の口コミが目立つ傾向にあるので参考程度にとどめましょう。

応募先を決める

つぎに収集した情報を紙に書いて整理します。
そこから譲れない条件を満たす求人に絞り込んで、応募先を決めましょう
あなたにとって譲れない条件は、例えば以下のような視点で考えると良いですよ。

譲れない条件
  • 通勤時間
  • 職場の年代層
  • 夜勤の有る無し
  • 許容できる残業
  • 人間関係が第一か
  • 休みの取りやすさが優先か
  • 常勤と非常勤ならどちらか
  • なりたい自分になれる職場か
  • 現状と同じだけの給料が必要か

履歴書など必要書類の準備

基本的には、履歴書のみの提出を求められることが多いです。
私は過去3回転職を経験していますが、いずれも履歴書のみの提出でした。

職務経歴書まで必要な医療機関もありますので、事前によく確認しておきましょう。

転職サイトのように履歴書を添削してもらうことはできないので、同僚や上司に見せて意見を貰うのもおすすめ。

履歴書には自分のアピールポイントやスキルはできるだけ多く書く方が良いですよ。

私は、自分がスペイン語ができることは必ず書きます。
直接業務には関係ないのですが、面接で話のとっかかりになりやすく、自分の人柄をアピールするチャンスになるからです。

希望転職先へ応募、面接

準備が整ったら、医療機関が提示するやり方に従って応募をしましょう。
書類選考が通れば、面接の日程調整という流れになります。

応募で一番重要なのは、「なぜその医療機関なのか」を伝えることです。

自分で転職先を探し応募する場合は、熱意を伝えるいいチャンスになります。
しっかりアピールできるようにしておきましょう。

内定、最終的な契約条件の確認

転職先の内定をもらったあとの動きは以下の通りです。

  1. 内定受諾の返事
  2. 転職後の条件や転職時期の確認
  3. 現職場へ退職の旨を伝える
  4. 退職日の交渉
  5. 転職日の日程調整と必要書類の確認
  6. 退職時に必要な書類や手続きの確認(年金、雇用保険等)
  7. 退職届提出 

現職場に退職を伝えるのは、時期や理由付けなど多かれ少なかれ悩むと思います。
私の場合は転職活動を始めた頃から、それとなく信頼できる同僚や上司に伝えてありました。

職場によっては、かなり引き止められたり、中には半ばおどしのようになることもあると聞きます。
転職を伝えたとたんに、冷たくされだしたなんて話も聞くので、どうしたら良いかは一概には言えません。

基本的には、雇用契約書にある「〇カ月前までに申告」という期間を守れば道義的にも問題はありません。


ただし、自分の評判がのちのち転職に影響してくることがあるので、できる限り円満退社を目指すことをお勧めします。

看護師が自分で転職先を探す方法まとめ

看護師が自分で転職先を探す方法は、以下の7つがあります。

  1. 医療機関のホームページ
  2. 医療機関に直接電話する
  3. ハローワークインターネットサービス
  4. eナースセンター
  5. 求人情報誌
  6. セミナーや勉強会をきっかけに
  7. 同僚や知り合いからの紹介

自分で転職先を探すメリットは、自分のペースで転職活動できることや、志望の意欲が伝わりやすくなること。
逆にデメリットは、非公開求人を探せないことや、転職サイトのように転職活動のサポートと受けられないこと。

転職先を自分で探す場合は、色んな所にアンテナを張って複数の探し方を利用すると良い職場を見つけやすくなりますよ。

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