男性看護師は「やめとけ」と言われる理由5選と3つのメリットを解説

男性看護師「やめとけ」

近年では男性看護師が多くなりましたが、2020年の統計では看護師総数128万人の中での男性看護師の割合は8.1%と、まだまだ女性看護師が多い業界でもあります。(参考:令和2年衛生行政報告例 就業医療関係者 概況)

そんな中、男性看護師は「やめとけ」と聞くことがあります。
なぜでしょうか。

この記事では、男性看護師は「やめとけ」と言われる理由とともに、男性看護師として働くメリットを解説します。

13年間、看護業界に身を置いている子持ち看護師の私(@hana1122you)がお伝えします。

私の職務経歴
  1. 消化器内科、呼吸器内科病棟で勤務(正社員、夜勤あり)
  2. 総合診療内科病棟(正社員、夜勤あり)
  3. 現在外科病棟(正社員、日勤のみ)
私の看護師免許証です
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男性看護師は「やめとけ」と言われる理由5選


年々、男性看護師が増えてきており、力仕事では重宝されています。
それなのに、なぜ男性看護師は「やめとけ」と言われるのか。
その理由を解説します。

女性が多い職場

女性が多い職場のため男性看護師はやめておいた方がいいと言われます。
なぜなら女性特有の世界があり、面倒な人間関係に巻き込まれる可能性があるからです。
例えば職場によっては派閥があったり、お局のような看護師が存在しています。

男性看護師について以下のような口コミがありました。
女性看護師が多い職場のため、女性看護師の機嫌を気にしながら働くのは大変です。

人間関係の問題に巻き込まれて、疲れてしまう男性看護師も少なくありません。

収入が男性会社員より少ない

収入に関して、男性会社員の方が高くなるため、男性看護師はやめとけと言われるのです。
なぜなら夜勤をしている男性看護師よりも、日勤のみの男性会社員の方が年収が高いから。

一般的な男性会社員と男性看護師の給与を比較したのが以下の表です。(参考:令和2年賃金構造基本統計調査、令和3年分 民間給与実態統計調査 )

現金給与額年間賞与年収(給与12か月+年間賞与)
男性会社員37.4万円82.8万円532.2万円
男性看護師34.9万円86.7万円505.5万円

表からわかるように年間賞与は男性看護師がやや高いですが、月々の給与は男性会社員の方が高いです。
年収を見ると男性会社員より低いのがわかります。

女性看護師の方がいいと言われてしまう

患者によっては「女性看護師がいい」と言われるため、男性看護師はやめとけと言われます。
なぜなら羞恥心を伴う処置のときには、男性看護師を嫌がる女性患者が多いから。

例えば清拭や導尿などをするとき、女性患者は男性看護師ではなく女性看護師を希望することが多いです。
そのため患者や状況によっては「女性看護師がいい」と言われるため、男性看護師はやめとけと言われるのです。

育休がとりにくい

男性看護師は育休をとりにくいため、男性看護師はやめとけと言われます
女性看護師より育休が取得しにくい職場も多いのです。

男性看護師の育休について、以下の口コミがありました。
育休をとるのは女性看護師のように容易ではないようです。

制度上もちろん男性でも育休を取得できますが、職場の理解がなければ取得が難しいのも現実。

育休が取れない男性看護師の場合、子育てに対する配偶者の負担が大きくなってしまいますから、やめとけと言われるのです。

設備が整っていない職場がある

施設によっては設備が整っていない職場があるため、男性看護師はやめとけと言われます
なぜなら以前は「看護師=女性」だったため、古い施設では男性看護師が働く前提で職場が造られていないからです。

例えば男性用の更衣室は離れたところにあったり、倉庫の一角を使うこともあります。
男性看護師のための設備が整っていないため、男性看護師はやめとけと言われています。

男性看護師として働く3つのメリット

男性看護師はデメリットだけではありません。
ここでは男性看護師として働く3つのメリットを解説します。

「なくてはならない存在」になれる

男性看護師は力仕事の時に頼られることが多く、職場で「なくてはならない存在」になれることがメリット
なぜなら一般的に、男性の方が女性よりも力が強く、活かせる場面が多いからです。

例えば体格のいい患者の移乗のとき、男性看護師が1人いるだけでその他の看護師の負担を減らすことができます。

そのため力仕事のときに頼られるのは、男性看護師として働くメリットといえます。

不穏患者の対応時に男性看護師がいると力負けせず、女性看護師から重宝されます。

その結果、職場で「なくてはならない存在」になれることがメリットなのです。

いるだけで「周囲から感謝される存在」になれる

男性看護師として働くメリットは、職場にいるだけで「周囲から感謝される存在」になれることです。
なぜなら看護師業界は女性が多く、そこに男性が入ると職場の雰囲気が変わるから。

女性だけだと殺伐とする職場も、男性がいるだけで中和されるため、その雰囲気に助けられる女性看護師もいます。
また男性看護師は女性の人間関係に流されず中立の立場で意見を言えるため、意見を求められたり頼られたりすることも。

そのため男性看護師が働くメリットとして、職場にいるだけで「周囲から感謝される存在」になれることといえます。

「男性患者から求められる存在」になれる

男性看護師が「患者から求められる存在」になることも、男性看護師として働くメリットです。
なぜなら男性患者の羞恥心を伴う処置のときには、女性看護師は嫌がられるから。

例えば導尿などの羞恥心を伴う処置のときには、同性がいい患者も多いです。
また男性患者は同性の男性看護師だからこそ、相談できることもあります。

そのため「男性患者から求められる存在」になれることは、男性看護師として働くメリットといえます。

男性看護師だからこそ対応できることもあります。

男性看護師が転職先を探す方法

女性看護師が9割を占める看護師業界。
残り1割の男性看護師が転職先を探す方法として、女性看護師と同じ方法で探してもいいのでしょうか。
男性看護師が転職先を探す方法について紹介します。

知人からの紹介

男性看護師が転職先を探す方法として、知人からの紹介があります。
知人からの紹介であれば、現場で働いている知人の話を聞いて、男性看護師が働きやすい職場か判断ができるから。

例えば知人が男性看護師であれば、実際に働いている男性看護師の状況や人間関係なども知ることができます。
転職サイトでは得られない情報を知人から聞けるため、転職先を探す際に参考にすることも可能です。

また転職先に知人がいることは、数少ない男性看護師としても嬉しいメリットですね。

そのため知人からの紹介は、男性看護師が転職先を探す方法として有効な方法といえます。

関連記事 看護師が知人の紹介で転職する方法のまとめ|断り方や注意点も解説

転職サイト

男性看護師が転職先を探す方法として、転職サイトを利用するのもいいでしょう。
なぜなら多くの病院や施設の情報を持っており、その男性看護師に合った転職先を情報提供してくれるからです。

例えば求人サイトを見ても男性看護師がどのくらい働いているかなど、細かい情報を得ることは難しいです。
しかし転職サイトの担当者に相談すれば、職場での男性看護師の割合や所属部署などの情報を聞くことができます。

そのため転職サイトは、男性看護師を歓迎してくれる病院を探してくれる点において、気が楽なことがメリットです。

このあと、大手の転職サイトで「男性看護師」で検索し、「男性看護師歓迎」「男性看護師多数在籍」の求人が多かった転職サイトをご紹介します。

レバウェル看護(旧 看護のお仕事)

求人の質 3.71
サポート力 4.25
条件交渉力 4.10
転職成功率 4.65
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)の特徴
  • 紹介案件の質でNo.1を獲得! ※2022年オリコン調査より
  • 職場のリアルな情報を事前に教えてくれるため、転職後のミスマッチが少ない
  • 友達にすすめたいランキングNo.1に選ばれたこともあり、サポートの満足度が高い
24歳・看護師/助産師

気持ちに寄り添い長期に働ける職場を紹介してくれた
私が転職にいたった経緯を詳しくヒアリングし、希望に沿った求人や同じ状態に陥って再度転職しなくていいように、長期で安定して働ける職場を紹介してくださいました。心情的にも寄り添って下さり、大変ありがたかったです。(出典:ナースのMIRAI調べ)

29歳・看護師/保健師

担当者が事務的な対応だった
担当の方は、あまりコミュニケーションが得意ではない様子で、親身になって頂いているというよりは、事務的な印象でした。また次に利用する際は、別の転職業者を同時にいくつか利用しようかなと考えています。(出典:ナースのMIRAI調べ)

公開求人数138,109件
職種正看護師、准看護師、助産師、保健師
働き方常勤(夜勤あり)、日勤常勤、夜勤専従、非常勤
施設形態病院、クリニック、介護施設、訪問看護 、検診センター
対応地域全国
拠点東京、大阪、名古屋、埼玉、千葉、横浜、札幌、福岡、京都、広島
運営会社レバレジーズメディカルケア株式会社
プライバシーマーク取得済み
(2022年9月18日時点)

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マイナビ看護師

求人の質 3.40
サポート力 3.86
条件交渉力 3.30
転職成功率 4.40
マイナビ看護師の特徴
  1. 治験関連企業など病院以外の求人にも強みがある
  2. 全国25か所に相談会場があり、休日相談もできる
  3. 認知度が高い株式会社マイナビが運営しており安心感がある
26歳・看護師/助産師

病院が少ない地方でも無事に就職できた
地方ではそもそもの病院数が少なく、第一希望のクリニックは難しかったので病院でも探してもらった。私の希望がいくつかあり紹介できるという病院も少なかったが根気強く付き合ってくださった。臨床経験が浅かったにもかかわらず、病院を3施設紹介され無事に就職できました。(出典:ナースのMIRAI調べ)

29歳・看護師/保健師

応募を急かされた
「なるべく早く応募するかどうかを決定して下さい」と促されることがあったので、ゆっくり吟味したい場合は向かないかもしれません。良い条件の求人だったので急かす気持ちもわかりますが…。(出典:ナースのMIRAI調べ)

公開求人数54,503件
職種正看護師、准看護師、助産師、保健師、CRC
働き方常勤(夜勤あり)、日勤常勤、夜勤専従
施設形態病院、クリニック、美容クリニック、介護施設、訪問看護 、治験関連企業、保育施設、一般企業
対応地域全国
拠点全国25拠点
運営会社株式会社マイナビ
プライバシーマーク取得済み
(2022年9月18日時点)

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男性看護師を続けるための対策3選

ここでは、女性が多い看護業界で男性看護師を続けていくために、おすすめしたい3つの対策を解説します。

管理職になる

看護師長などの管理職になれば、男性看護師を続けやすくなります
なぜなら男性看護師が管理職となれば、女性看護師同士の人間関係に悩まされることも減るからです。

例えば女性看護師と同じ立場で働いていれば、女性看護師の機嫌を取りながら働くことも。
しかし管理職となれば女性看護師の機嫌を取る必要もなくなるため、ストレスを軽減することができます。

管理職となればキャリアアップも望めますし、手当も付くため給与の増額もできますよ。

そのため男性看護師が管理職となれば、女性看護師間の人間関係に巻き込まれずに仕事も続けやすくなります。

資格を取る

資格を取ることも男性看護師を続けやすくできる方法の一つ
なぜなら資格を取ることでキャリアアップができ、仕事への意欲につながるから。

例えば男性は女性のように出産がなく、休職や退職となることは少ないです。
資格を取ることで手当も付き、職場で資格を活かしながら働くことができます。

場合によっては部署に所属せず施設内をフリーに動けることもありますし。
そうすると部署の人間関係に悩まされることもありません。

男性看護師が働きやすい分野の資格を取得するのが良いですよ。

男性看護師が働きやすい分野は以下の通り。

  • 救急救命
  • 手術室
  • 精神科
  • リハビリをメインとしている職場

これらの分野は男性看護師が求められており、実際に男性看護師が多く働いています。

男性看護師が働きやすい分野は男性の体力面や力仕事ができるところを求められていることが多いです。

看護師が目指す代表的な資格としては以下の3つがあります。

  • 診療看護師
  • 認定看護師
  • 専門看護師

診療看護師は医師の診療の補助となり、基本的に医師と一緒に行動するため施設内をフリーで働く形に。
そのため施設内の女性看護師と広く浅く関わるようになり、部署に所属していた時よりも派閥などの人間関係で悩むことがなくなります。

また制限はありますが、看護の分野を超えて医療の分野にも携われるため仕事のやりがいに結び付くことも。

認定看護師資格、専門看護師資格の種類は多いですが、その中でも男性看護師が活躍しやすい分野の資格は以下の通り。

男性看護師が求められる分野の認定看護師資格
  • クリティカルケア
  • 手術看護
  • 脳卒中看護
  • 認知症看護
男性看護師が求められる分野の専門看護師資格
  • 精神看護
  • 急性・重症患者看護
  • 災害看護

上記の資格を取ればキャリアアップしながら同じ職場で仕事を継続できるため、男性看護師を続けやすくなりますよ。

夜勤専従になる

夜勤専従になることも男性看護師を続けやすくなります
なぜなら夜勤専従は日勤の時よりも関わる看護師数が少ないため、人間関係のストレスを軽減できるからです。

例えば日勤であれば10人ほどの女性看護師と関わりますが、夜勤専従なら3~4人程度の夜勤看護師のみと関わります。

女性看護師と関わらなければ、人間関係のごたごたに巻き込まれることはありません。

夜勤専従は日勤よりも女性看護師と関わる機会を減らせるため、人間関係のストレスを軽減できます。
人間関係のストレスが少ない夜勤専従になることで、男性看護師として長く働き続けることができるのです。

関連記事 夜勤専従の常勤看護師の特徴や給与、メリット・デメリット|求人の探し方も解説

さいごに

男性看護師の聴診器
男性看護師の聴診器


男性看護師は「やめとけ」と言われることもありますがメリットもあります。
看護業界に男性看護師の需要があるのも事実なのです。

まとめ
  • 女性が多い職場のため人間関係のストレスが多い
  • 一般的な会社員よりも平均年収は少ないが継続的に働けるメリットがある
  • 患者から男性看護師を求められることもある
  • 男性看護師がいると職場の雰囲気がよくなるので重宝される
  • 資格取得や管理職となることで収入を増額できる

男性看護師を必要としている看護師や患者もいるので、あなたが働きやすい職場を見つけて胸を張って働いてください。
なお男性看護師の職場探しは、以下の転職サイトに2~3つ登録してみて、一番親身になってくれる担当者とタッグを組むと良いですよ。

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