夜勤専従の常勤看護師の特徴や給与、メリット・デメリット|求人の探し方も解説

夜勤専従の常勤看護師の特徴や給与、メリット・デメリット

常勤で夜勤専従を希望する看護師は一定数いますが、求人数が少ないのがネックです。

夜勤専従の常勤看護師の特徴を知りたいな…。

常勤で夜勤専従求人の探し方を教えてください!

夜勤専従の常勤看護師はあまり聞きなれないので、疑問がたくさんありますよね。

そこで今回は、夜勤専従の常勤看護師の特徴や給与、メリット・デメリットを解説!
記事をお読みになると、以下の内容が理解できます。

向いている人や求人の探し方までお伝えしますので、夜勤専従の常勤看護師への転職にお役立てください。

13年間、看護業界に身を置いている子持ち看護師の私(@hana1122you)がお伝えします。

私の職務経歴
  1. 消化器内科、呼吸器内科病棟で勤務(正社員、夜勤あり)
  2. 総合診療内科病棟(正社員、夜勤あり)
  3. 現在外科病棟(正社員、日勤のみ)
私の看護師免許証です
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夜勤専従の常勤看護師の特徴


夜勤専従の常勤看護師とは「日勤をせず夜勤のみをする常勤看護師」のことです。

夜勤ができる看護師が少ない医療機関の場合、夜勤ができる看護師を確保するための対策の一つとして「夜勤専従看護師」を雇用します。

夜勤専従看護師は、初めから夜勤専従として契約する場合と、日勤をしていた看護師が期限付きで夜勤専従となる場合があります。

夜勤専従看護師は、本人の希望によって夜勤専従となるか選択ができます。
期限付きの場合、期限前でも本人が申し出れば夜勤専従を解除することも可能です。(参考:夜勤・交代制勤務に関するガイドライン)

夜勤専従の勤務体制は、施設や病院によってルールがあるため事前に確認してください。

仕事内容

事業所によって多少異なりますが、主な仕事内容は以下の通りです。

夜勤専従の常勤看護師の仕事内容
  • 食事介助
  • 与薬
  • バイタルサインチェック
  • 点滴交換
  • 排泄介助
  • 翌日の検査や手術の準備
  • ラウンド
  • 記録
  • 申し送り
  • 緊急入院の対応

夜勤専従だからといって、日勤と夜勤をしているときの夜勤業務と違いはありません。

勤務体制

夜勤の勤務体制として、2交代と3交代では勤務時間が異なります。
一般的な勤務時間は以下の通りです。

勤務体制勤務時間
2交代夜勤16時~翌朝9時までの16時間勤務(仮眠2時間を含む)
3交代準夜16時~0時までの8時間勤務(休憩1時間を含む)
3交代深夜0時~翌朝8時までの8時間勤務(休憩1時間を含む)

日本看護協会では、「夜勤専従の「過重負担」を防ぎましょう!」としており、夜勤の勤務時間は月144時間以内を推奨しています。(参考:日本看護協会 レター

そのため2交代では夜勤の回数は月9回まで、3交代では準夜と深夜合わせて月18回までとなります。

夜勤専従の常勤看護師の給与

ここでは、夜勤専従の常勤看護師の給与について解説します。
夜勤手当がつくため、日勤をしているときに比べると給与は高くなります。

1回あたりの平均夜勤手当は以下の通りです。(参考:2020 年 病院看護実態調査 報告書)

2交代の夜勤3交代(準夜)3交代(深夜)
1回あたりの平均夜勤手当11,286 円4,154 円5,122円

平均夜勤手当には22時~翌日5時までの深夜時間帯の割増賃金は含まれていません。

割増賃金は日勤の25%増し以上となるため、割増賃金を加えればさらに給与が増えることになります。

例えば、勤続10年看護師が2交代で夜勤を月9回した場合の給与は以下の通り。(参考:2020 年 病院看護実態調査 報告書)

勤続10年の夜勤専従の常勤看護師の給与モデルは以下の通り。

平均基本給与額244,587円/月
夜勤手当11,286円×9回=101,574円/月
合計給与346,161円/月

 さらに割増賃金や他の手当てがつくため高収入となります。

日勤で働くよりも給与が高いため、夜勤専従を自ら希望する看護師も多くいます。

夜勤専従の常勤看護師の口コミ

ここでは、夜勤専従の常勤看護師の口コミをご紹介します。
以下の方は介護施設で夜勤専従をしており、今までで一番給料を多くもらえているそうです。

介護施設でも日勤で働いているときと比べて給与が高いことがわかります。

夜勤専従では、日中まとまった時間を取ることができます。
そのため日勤と夜勤をしていたときよりも、プライベートの時間を確保できた夜勤専従の方も。

自分の時間ができれば心身の休息が得られるので、体調管理をするためにも有益ですね。

以上の口コミから、夜勤専従で働くことにメリットを感じている看護師も多いと言えます。

夜勤専従の常勤看護師の求人の探し方

ここでは、夜勤専従の常勤看護師の求人の探し方を解説します。

日勤夜勤の両方ができる常勤看護師を募集している病院が多いため、夜勤専従の常勤看護師の求人は少なめです。
また施設によっては夜勤専従をとっていないところもあります。

募集が少ない求人をどうやって見つけたらいいの?

募集人数が少ない夜勤専従の求人を自分で探すのは、そう簡単なことではありません。
求人のリサーチも含め効率よく転職活動するには、転職サイトを利用すると良いでしょう。

このあと、夜勤専従の常勤看護師の求人を多く保有している、大手転職サイトをご紹介します。

転職サイト

以下の転職サイトでは「夜勤専従」を検索できるため求人を見つけやすくなっています。
検索時に「常勤」「夜勤のみ」「夜勤専従」にチェックを入れて検索してください。

夜勤専従の常勤看護師の求人数は以下の通り。

夜勤専従常勤求人数
2639件
515件
315件
(2022年11月15日時点)

なるべく多くの求人から探すために、転職サイトは上記の3つに登録すると良いですよ。

夜勤専従の常勤看護師のメリット・デメリット

夜勤看護師が見る夜明け


ここでは夜勤専従の常勤看護師のメリット・デメリットを解説します。

メリット

夜勤専従常勤看護師の大きなメリットは、日勤よりも少ない勤務日数でありながら高収入が得られること。

また昼間に自由な時間ができるため、昼間に予定を入れられるのもメリットです。

ところで、夜勤業務は日勤業務に比べると煩雑でないことが多いです。

そのため落ち着いている夜勤のときには時間的に余裕があるため、委員会や係の仕事など夜勤業務以外の仕事を進めることもできますよ。

デメリット

夜勤専従常勤看護師のデメリットは以下の通り。

  • 昼夜逆転の生活になるため、体調を崩したり肌荒れの原因になりやすい
  • 検査や処置は昼間にあることが多いため、検査や処置につけずスキルアップが難しい
  • 昼間の患者の状態がわからない
  • 昼間に仕事をしている人が周囲に多いと、働く時間帯が違うため予定を合わせづらい

夜勤専従の常勤看護師に向いている人

夜勤専従は身体的・精神的にも負担も大きいため、向いている人も限られます。
ここでは、夜勤専従の常勤看護師に向いている人について解説します。

高収入を得ながら安定した生活をしたい人

高収入を得ながら安定した生活をしたい人は、夜勤専従の常勤看護師に向いています。
夜勤専従で高収入を得られ、かつ常勤は正社員ですから福利厚生を利用したり昇給もありますから。

その点、夜勤専従の非常勤では、昇給や賞与について良い待遇は望めません。
福利厚生も常勤に比べると、整っていないことも。

その点、夜勤専従の常勤なら、高収入を得つつ昇給や賞与も望めます

常勤看護師は住宅手当などの福利厚生が充実するのがメリットですね。

朝起きるのが苦手な夜型の人

夜勤専従の常勤看護師に向いているのは、朝起きるのが苦手な夜型の人
なぜなら夜型の人は、夜勤専従でも身体的・精神的にも苦痛を感じにくく、体調も崩しにくいからです。

日勤で働く場合、夜型の人でも朝早く起きて働かなければいけません。
しかし夜勤専従なら始業が夕方のため、苦手な朝に起きる必要もありません。

夜勤専従の常勤なら、一定リズムの勤務となり苦痛を感じにくいです。

そのため朝起きるのが苦手な夜型の人には、夜勤専従の常勤看護師に向いています。

まとめ|夜勤専従の常勤看護師


夜勤専従の働き方は、向いている人にはメリットが多い働き方です。
夜勤専従の常勤看護師のポイントをまとめました。

夜勤専従の常勤看護師
  • 高収入でプライベートが充実させやすい
  • 体調を崩しやすいなど身体的、精神的に負担が大きい
  • 夜型の人には働きやすい働き方である
  • 高収入を得ながら、安定した生活ができる
  • 夜勤専従に向いていなければ、元の働き方に戻せる

夜勤専従という働き方を設けていない病院や施設は多くないため求人は少なめです。

夜勤専従の常勤看護師の求人は、転職サイトの担当者に探してもらうのが効率的です。
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