臨床経験が浅くてブランクのある看護師が復職を考えるとき、不安や悩みが尽きないものです。
経験が浅いのに施設で一人勤務って無理ですよね？
経験が浅くてブランクありの看護師におすすめの職場教えてください！
いろいろ不安や疑問が尽きませんよね。
本記事では、経験浅くてブランクがある看護師の悩み解決策とおすすめの職場8選を解説！
さらにどこで職場を探すと良いかもお伝えしますので、きっと復職を決断できますよ。
ブランクがあった私（@nsnagisatps713）の復職体験をもとにお伝えします。
- 2015年 重症心身障害児者病棟（常勤 夜勤あり ３交代）
- 2017年 消化器外科、内科、眼科混合病棟（常勤 夜勤あり ２交代）
- 2020年 回復リハビリテーション病棟（常勤 夜勤あり ２交代）
経験浅いブランクあり看護師の悩みと解決策
経験が浅くブランクがあると看護師への復職は不安ですよね。
ここでは、経験が浅くブランクのある看護師の悩みを4つ紹介し、それぞれの解決策をお伝えします。
復職する職場
経験が浅くブランクのある看護師は、以下のような思いがあり、復職する職場に悩むもの。
- 研修や教育サポート体制が整っている職場がいいな
- 病院と介護施設どっちがいいんだろう
- 経験が浅くブランクのある私を雇ってくれるかな
以下の看護師さんも悩まれていますね。
看護師一年半やって休職になって今無職だけど、雇ってもらえる所あるのかどのくらい休んだらブランクとしてマイナスポイントになるのかめっちゃ悩む。働ける気全然しない。
— ペン子 (@flying_penco) February 15, 2022
看護師は病院だけでなく、介護施設やクリニック、企業看護師など様々な職場があります。
復職する職場を選ぶ際は、自身のワークライフバランスや今後のキャリアプランをよく考えたいものです。
経験が浅くブランクありの看護師におすすめの職場をすぐに知りたいあなたは、こちらからジャンプしてください。
未熟な看護スキル
経験が浅くブランクがある看護師は、自身の未熟な看護スキルに次のような不安があります。
- ルート確保は未経験で採血もブランクあるしできるかな…。
- 看護知識も不十分だしどうしたらいいんだろう。
- リーダーを経験する前に辞めたし判断力も鈍っているだろうな…。
経験が浅くブランクのある看護師は、看護スキルを十分に習得できず現場を離れています。
ですから復職時に、看護スキルが未熟なことで悩むのです。
看護スキルが未熟な方には、各都道府県に設置されているナースセンターの復職セミナーの利用をおすすめします。
ナースセンターの復職セミナーは無料です。
セミナーの内容はおもに以下の通り。
- 一次救命処置
- 吸引
- 採血
- 感染予防対策PPE
- フィジカルアセスメント
- 認知症の看護
- 医療安全のコミュニケーション
雇用形態
経験が浅くブランクのある看護師は、次のように復職する際の働き方に悩むものです。
- 夜勤があるとしんどいな…。
- 非常勤で徐々になれたいな…。
- 経験が浅くてブランクもあるけど派遣看護師はできるかな…。
もし雇用形態に悩んだら、転職サイトのキャリアアドバイザーに相談したり、ナースセンターの復職相談の利用をおすすめします。
あなたにあった働き方の提案をしてもらえるので、独りで悩まなくてもよくなりますよ。
あなたが無理なく働ける働き方を選択することが大切です。
復職前の準備
経験が浅くブランクのある看護師は、復職前の準備に次のような悩みを抱えています。
- 働いていた頃と今ではエビデンスが違うだろうな…。
- 復職する前に何を学びなおしておけばいいのだろうか？
- どうやって勉強したらいいんだろう…。
経験が浅くブランクのある看護師は、看護スキルだけでなく看護知識にも不安があるもの。
よりスムーズに復職するための準備は、看護知識を復習しておくことです。
復習しておきたい内容は以下の通り。
- フィジカルアセスメント
- 復職先の対象疾患の基礎知識
- 基礎看護技術
- 急変時対応
フィジカルアセスメント
患者さんの状態を把握し異常の早期に必要な看護基本知識です。
十分できていないと医師への報告が遅れ、患者さんの治療へ影響を与えます。
ですから復職前には、時間をかけて学び直せるといいですね。
復職先の対象疾患の基礎知識
疾患の知識を持つことで患者さんの何を観察するべきかが見えてきます。
そのことで、何もわからないという不安も軽減できます。
基礎看護技術
看護スキルに自信がなくても知識があればスキルは徐々に身につくもの。
医師の指示の下で行う以下の医療行為は、病院でも介護施設でも活用できる技術です。
- 採血
- 血糖測定
- 吸引
- 経管栄養法
手順や留意点は把握しておくといいですよ。
急変時対応
医師の指示の下で行う急変時対応は特に大切。
いつ患者さんの急変を発見するかはわかりません。
一次救命処置(BLS)は押さえておきたいです。
また、救急カートの薬剤と気管挿管方法については復習しておけるといいですね。
動画サイトや本の活用
経験が浅くブランクのある看護師におすすめの復習方法は、ナースセンターが主催する復職支援セミナーに参加することです。
セミナーに参加する時間がないという方には、看護roo!の動画サイトを活用すると良いでしょう。
本を活用するなら、検査データなどが記載されている以下のナースポケットマニュアルが便利ですよ。
経験が浅くブランクもある看護師におすすめの職場8選
潜在看護師が復職できない理由として「夜勤ができない」、「職場の受け入れ環境が不安」といった悩みがあります。（参考：「潜在看護師に係る意識調査」大阪労働局調べ）
ここでは、経験が浅くブランクのある看護師が最初に復職するおすすめの職場を紹介します。
経験が浅くブランクがあると働き慣れるまで時間が必要です。
復職初めの職場は、忙しすぎない職場や看護スキルをそれほど必要としない職場を選ぶ方がいいでしょう。
おすすめの職場の特徴とおすすめ理由を、このあと解説します。
回復期リハビリテーション病棟
回復リハビリテーション病院をすすめる理由は、以下の通り。
- 必要な看護スキルが少ない
- 業務がルーティン化している
- サポートを受けやすい
回復期リハビリテーション病棟の看護師の役割は、急性期を脱し在宅復帰を目指している患者のサポートです。
急変や医療処置が少なく必要な看護スキルが少ないので、経験が浅くブランクがあり看護スキルに自身がない看護師でも働くことが可能。
予定入院がほとんどで業務がルーティン化しているため時間に余裕があります。
そのため先輩看護師からのサポートが受けやすく、慌ただしくて相談できないことも少ないですよ。
先輩看護師からサポートを受けられるので、経験が浅くブランクがあっても復職可能です。
慢性期病棟
慢性期病棟をおすすめる理由は、以下の通り
- 必要な看護スキルが少ない
- 業務がルーティン化している
- サポートが受けやすい
慢性期病棟看護師の役割は、身体管理と日常生活援助。
状態が安定している患者が対象であり万一、高度な医療処置が必要となった場合は、転院や転棟することが多いです。
必要な看護スキルが少なく、経験が浅くブランクのある看護師でも働きやすいと言えます。
慢性期病棟は、療養上の生活を支援する病棟であり、業務がルーティン化しています。
経験が浅くブランクがある看護師でも1日の流れを把握しやすく、業務に慣れやすいですよ。
また、復職して徐々に医療行為に慣れていけます。
私が働いていた慢性期病棟には呼吸器装着患者がいましたが、業務に慣れるまで受け持ちをすることはありませんでしたよ。
時間に余裕があるため個々のスキルに合った患者を受け持てるよう配慮するなどサポート体制が整っているところが多く、精神的負担も少ないですね。
透析クリニック
透析クリニックをおすすめる理由は、以下の通り
- 業務がルーティン化している
- ワークライフバランスがとりやすい
透析クリニック看護師の役割は、人工透析が必要な患者の透析管理と生活指導。
透析クリニックは1日の流れがマニュアル化しており、日々の業務はルーティン化しています。
経験が浅くブランクがある看護師でも、1日の流れが決まっているため業務に慣れやすいですよ。
透析治療は予約治療で、治療時間も予め決まっているため残業になることがほとんどありません。
そのため、復職後もワークライフバランスを大切にしながら働くことができるでしょう。
未経験者に対して教育体制が整っている職場か転職活動時に確認しておきましょう。
健診センター
健診センターをおすすめる理由は、以下の通り
- 業務がルーティン化している
- 時間に追われながら仕事をしなくていい
- ワークライフバランスがとりやすい
健診センターの看護師の役割は、健康診断にこられた方の検査業務。
おもな業務は、健診の案内、各検査の実施です。
健診センターの業務は、ルーティン化されているため経験が浅くブランクのある看護師でも慣れることに時間はかからないでしょう。
また、検査予定はあらかじめ決まっているため病棟のように時間に追われながら仕事をする必要がないため、復職後もゆっくり業務を行えます。
健診センターは、土日祝日が休みのため予定が立てやすくワークライフバランスがとりやすいですよ。
健診センターは、採血、心電図手技が必須なので事前にセミナーなどを受講し習得しておきましょう。
デイサービス
デイサービスをおすすめする理由は、以下の通り
- 医療処置が比較的少ない
- 介護度が低いことが多い
- 勤務形態は日勤だけ
デイサービスの看護師の役割は、通所利用している方の健康管理です。
主な業務は、利用者のバイタルサイン測定や簡単な医療処置（医師の指示による吸引や経管栄養、軟膏塗布など）。
通所デイサービスを利用している方は、在宅での生活を中心としているため比較的介護度が低いことが多いです。
働き始めは、体力的にも疲労が生じるため介護度が低いことで身体的負担も低いですよ。
またデイサービスの勤務形態は、日勤だけのため復職後「夜勤はつらいな」と思っている場合もおすすめできます。
デイサービスを行っている施設は多いので職場は比較的に見つけやすいです。
サービス付き高齢者住宅
サービス付き高齢者住宅をおすすめする理由は以下の通り。
- 医療処置が少ない
- 時間に追われずゆっくり働ける
サービス付き高齢者住宅の看護師の役割と主な業務は、居住者の安否確認と生活相談。
サービス付き高齢者住宅は、比較的介護度が軽いが自宅で暮らすことが難しくなった方が利用者となります。
入居者は医療処置が必要な場合、外部の事業所と契約しサービスを受けます。
サービス付き高齢者住宅の看護師は医療処置をする必要がないので、経験が浅くブランクもあり看護スキルに自信がなくても勤めることが可能です。
また主な業務が居住者の安否確認と生活相談ですから、業務に追われることなく利用者一人一人とゆっくり関われます。
そのため、復職後の精神的負担も比較的軽いでしょう。
夜勤の有無などは施設により異なるので確認が必要です。
派遣登録後の訪問入浴
派遣登録し訪問入浴をおすすめる理由は、以下の通り。
- 業務がルーティン化している
- 医療処置が少ない
- 自身のペースで働ける
- 自身に合わない場合続ける必要がない
派遣登録すれば病院から介護施設までさまざまな求人があります。
その中でも訪問入浴をすすめ理由は、業務がルーティン化しており、医療処置が少ないためです。
また、派遣看護師は、自身で出勤を決められるため「ゆっくり復職しよう」など自身のペースで働くことが可能。
派遣先の訪問入浴が自身に合わなければ次回から希望しなければ行かなくていいため、精神的負担が軽減できます。
派遣登録会社によっては訪問入浴セミナーがあるので参加してみるといいですよ。
関連記事 看護師が派遣会社を探す方法は？おすすめの派遣会社もご紹介
保育園看護師
保育園看護師をすすめるのは、以下の通り。
- ワークライフバランスがとりやすい
- 医療処置が少ない
- 子育ての経験が活かせる
保育園では対象となるのが健康な子ども。
主な業務が子どもの健康管理や保健指導、保育の補助のため医療行為は少ないです。
看護スキルに自信がなくても勤めることができますよ。
経験が浅いブランクのある看護師の中には子育てのために臨床を離れた人も少なくないのでは。
保育園の業務の中に保育士の補助業務があります。
「看護師の経験は浅くブランクもあるけど育児の経験はあるぞ！」という方は、育児経験が活かせるというメリットがありますよ。
関連記事 【保育園看護師】メリット・デメリットやおすすめの職場3選をご紹介
経験浅いブランクあり看護師の職場の探し方
ここでは、経験浅くブランクがある看護師の職場の探し方を紹介します。
知人からの紹介
経験浅くブランクがある方は、同様に経験浅くブランクもあったが復職できた知人看護師の紹介がおすすめ。
理由は以下の通り。
- 経験が浅くブランクありで復職した看護師の経験が聞ける
- 採用されやすい
知人看護師からは、職場環境や待遇について生の声を聞けます。
そのため、働いてから「実は人間関係が悪かった」「聞いていた給料や福利厚生が違う」ということは避けられます。
また、知人の紹介では採用されやすいというメリットも。
やはり採用側としては、職員からの紹介のほうが信頼できますし費用も掛からないので好都合なのです。
ただし、知人に迷惑となる早期退職はできないことがデメリットです。
関連記事 看護師が知人の紹介で転職する方法のまとめ｜断り方や注意点も解説
ナースセンター
経験が浅くブランクのある看護師の職場探しでは、各都道府県のナースセンターもおすすめです。
おすすめする理由は以下の通り。
- 復職サポートがある
- 相談相手が看護師経験者
ナースセンターは潜在看護師の復職サポートをしています。
そのため、復職に役立つ最新看護知識の習得や、採血などの看護演習といった復職支援セミナーを受けられます。
なお、ナースセンターの相談員は看護師経験者です。
相談相手が看護師経験者ですから、看護師視点での意見が聞けて安心感があります。
関連記事 eナースセンターの評判は？登録前にメリット・デメリットを要確認！
看護師転職サイト
経験が浅くブランクありの看護師の職場探しでは、看護師転職サイトもおすすめ。
おすすめする理由は以下の通り。
- 多くの求人から希望にあった職場を提案してくれる
- 人気の非公開求人を紹介してくれる
- 復職サポートが受けられる
看護師転職サイトは転職や復職サポートのプロですから、あなたにあった復職先を提案してくれます。
ナースセンターに比べ求人数が多く、人気の非公開求人を紹介してもらえるのも大きな魅力です。
また転職サイトでは、履歴書の添削や面接対策、待遇交渉を行ってくれることもメリット。
そのため経験が浅くブランクがあっても、一人で悩むことなく復職活動を進めることができます。
頼もしい復職支援を受けられるので、登録して相談してみてください。
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再度、おすすめの職場をまとめておきます。
経験が浅く、ブランクのある看護師が復職をするのは勇気がいること。
ですが、社会全体が看護師の復職を後押ししていることもあり、思うほど難しくないものです。
あなたがどのように働きたいかゆっくり考え、復職できることを願っています。